住宅ローンの返済が困難になったら

住宅ローンの返済が困難になったら

住宅ローンの返済中に、会社の倒産やリストラ、病気・ケガなどで住宅ローンの返済が困難になった場合は、できるだけ早く借入金融機関に相談して下さい。返済が苦しいといって、カードローンやキャッシングなどでお金を借りて住宅ローンの返済にあてることは一番やってはいけないことです。借金地獄に陥ってしまいます。対応方法としては、以下の5種類が考えられます。

1.返済方法の見直し

対応は借入金融機関の判断になりますが、返済が延滞する前に苦しくなった原因をきちんと説明し、返済の見直しを借入金融機関に相談してください。また返済が苦しくなった原因が判る資料も持参してください。
リストラによる転職または退職・・・離職票など
給与・ボーナスのカット・・・・・・給与明細表・源泉徴収票

見直し方法(例)
・返済期間を延長して毎月の返済を減らす
・一定期間返済を減らして、その後の返済に上乗せする
・ボーナス返済の場合は、毎月返済に変更する・・・・など

2.リースバック契約(引越不要)

リースバック事業者へ一旦は住宅を売却するため所有権は移りますが、賃貸契約を結び、毎月家賃を支払うことで、そのまま住むことができます。ご近所にもわかりにくいです。資金が用意できれば買い戻すことも可能です。なお、リースバック契約は住宅ローンが完済されることが前提です。

3.自宅を賃貸する

自宅を賃貸して、入ってくる賃料収入でローンの返済に充てます。なお、定期借家契約にしておかないと、特別な理由がない限り借主からの契約更新を断ることができないので注意が必要です。

4.任意売却

希望する金額で不動産会社などを通じて自宅を売却するという方法です。自宅は手放すことになりますが、ローンが返済できずに銀行から強制的に競売にかけられるよりは高い金額で自宅を売却できる可能性が高いです。

5.法的手続き

下記のいずれも弁護士など専門家に相談し依頼する必要があります。
①任意整理手続
住宅ローン以外の債務について、貸金業者と交渉して債務額全体を減らしたり、月々の返済額を減らすことで、現在の支払いよりも負担を軽くする手続きです。

②個人再生手続
自己破産と異なり、住宅を手放さずに借金の減額等を通じて自己再生を図る制度です。